お魚だいすき

現代っ子の好きな食べ物ベスト・スリーは、カレー、ハンバーグ、スパゲティだそうです。
だったらわが家の小五の四男は失格です。何しろ好きな食べ物は、ムギごはんにお魚、それも高価なタイ、コズナではなく、サバ、イワシ、ゼンゴ等々大衆魚である。

もっとも家族の多いわが家では、赤いお魚を食卓にのせるのは数えるほどなので、自然大衆魚に舌がならされたのかもしれない。

   

煮魚の日は、「ヤッター」と大喜び。

主人が時々魚つりに行き、キスをよく釣ってくる。三枚におろし、まん中の骨ももったいないので、骨せんべいにしてカラリとあげ、食塩をふりかけると、カリカリとおいしそうに食べてくれる。ごはんも白米より、ムギごはんが大好きで毎日喜んで食べてます。

   

「焼肉が食べたい」「分厚いステーキが食べたい」と言う兄たちに比べ、彼は純日本風?を好み、おしる粉もまた大好物の一つです。
今日もきっと「晩のおかず何?」と、聞くことでしょう。
「お魚よ」と答えたら、きっと言うでしょう。
「僕、お魚大スキ!」と。

   

昭和五十七年十月二十三日 夕刊うわじま「ゆうかん手鏡」掲載

   

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