青春と根性
松山商業の選手の皆さん、全国優勝ほんとうにほんとうにおめでとうございます。
いかなる美辞麗句でつづってもあなたたちのこの喜びは表せないでしょう。
あまり野球に関心のない私でも今度の息づまる一試合一試合に、テレビにくぎづけになりました。
すばらしい青春の戦いに、おしみない声援をおくらずにはいられませんでした。
何とすばらしい青春でしょう。力強い若人の祭典、すばらしい精神力と根性、あつい団結の力、そこには一片の不純なものさえ許さない尊い青春の祭典があるのです。
ふたたびくることのない青春、どんな大金を投じても手にはいらないもの、いつだったか松下幸之助氏が買えるものなら、私の全財産を投じても買いたい、とのべていました。
それが青春なのです。
現代っ子は根性がないといわれています。
でもあなたたちのすばらしいど根性、深く教えられ考えさせられました。
その陰には、あなたたちをここまで育ててくださった両親、先生、監督さん、深い友情のきずなで結ばれた選手の皆さん、そして必死の応援する応援団の人等々。多くの人々の善意の集まりを忘れてはいけないと思います。
スポーツにかぎらず、何でも一つのことに熱中できる青春、ほんとうにすばらしいことです。
これからのあなたたちの長い人生に、きっとこの青春の思い出は消えることがないように、社会人になられても、このすばらしい教訓をいかしてその根性を立派に社会に役立ててほしいと思います。
昭和四十四年八月二十五日 愛媛新聞「てかがみ」掲載
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