五通の手紙

それは、母が亡くなって二週間後のことでした。
父が押入を片付けていましたら、母が父と四人の息子に宛てた五通の手紙が出てきました。
思いもよらないものが出てきて父はビックリしていました。

まるでドラマのような・・・。

   

父に宛てた手紙は、父に対する愛と感謝があふれていました。
ずっと私だけを見ていてくれてありがとうと、一緒にいて幸せでしたと、心揺さぶられる言葉が綴られていました。
きっと父は何度も何度も読んだことだと思います。
母のことを思いながら。

   

兄達に宛てた手紙同様に、私に宛てた手紙からも母のあふれんばかりの優しさを感じました。
私に対するありがとうや、私の嫁と娘の素晴らしさ、その大切な二人を終生守ってあげてねと、また父を兄弟仲良く見守ってあげてねと書いてありました。
また、「書くことはあまりにもたくさんありますが、母さんの人生、本当に幸せでした。ありがとう!」とありました。

   

あらためて母の素晴らしさを感じ、私たちの母でいてくれたことに感謝しました。
優しくて明るくて、私たちにとっては最高の母でした。
母であったことを、いまもこれから先もずっと誇りに思っていますし、心から「ありがとう」と言いたいです。

   

私たちの心の中で母は生きていますので、母との思い出と絆を胸に、優しさや明るさといった母が与えてくれたものを育みながら、今まで以上に日々を、そして人とのふれあいを大切にして生きていこうと思います。
そうすることが母の供養にもなるでしょうから。

   

夫婦春秋・・・ライブラリー  記:NORI


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